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京都府では、地域の文化に触れる新たな機会を創出することにより、観光誘客の促進、地域経済の活性化を図るさまざまな取組を行っています。その一つとして、先端技術と地域文化(歴史・風土・自然)を組み合わせたデジタルアートプロジェクト「光のアトリエ」を実施し、有形文化財や名勝、景観、豊かな自然等を題材としたデジタルアートの世界を体験できる舞台を演出しています。 2019年度は日本三景の一つ天橋立エリアを、「太古から未来へと続くみち」のテーマの下、光や映像、サウンドを用いたデジタルアートによる幻想的な世界に演出しました。

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日本三景の一つ天橋立。砂嘴という独特の地形が太古の昔から人々のロマンを刺激し、 数々の伝説に彩られた神秘的なストーリーを創り出してきました。
その天橋立の砂浜を、音風景から立ち上がる質感 / 静謐を軸に制作活動を行っている原摩利彦、光の環境をデザインする照明デザイナー長町志穂による音と光の演出で幻想的な世界に創り上げた。

原摩利彦 Marihiko HARA

音楽家 原摩利彦 Marihiko HARA

京都大学教育学部卒業。音風景から立ち上がる質感/静謐を軸に、ピアノを使用したポスト・クラシカルから音響的なサウンド・スケープまで、舞台・ファインアート・映画など、さまざまな形式で制作活動を行っている。ソロ•アーティストとして、《LandscapeinPortrait》(2017)などを全世界でリリースし、ポストクラシカル音楽における地位を確立。国際的第一線アーティストからのコラボレーション・プロジェクトなども精力的に行う。

長町志穂 Shiho NAGAMACHI

ライティングデザイナー 長町志穂 Shiho NAGAMACHI

株式会社LEM空間工房 代表。京都工芸繊維大学卒業、京都造形芸術大学客員教授、大阪大学大学院非常勤講師。公共空間の夜間景観デザイン、建築・ランドスケープの照明計画、あかりを核とする観光まちづくり、光のパブリックアート、照明ブランドのプロデュースなどモノからコトまで様々なプロジェクトを実践。近作、「神戸市メリケンパーク」、「水木しげるロード」、「草津川跡地公園」、「堂島大橋ライトアップ」他

日本の国生み神話の故郷でもある天橋立は、その成り立ちの伝説の中で、光がとても重要な役割を果たしている。「太古から未来へと続くみち」という、目には見えない「みち」のイメージを、天橋立の聖地、元伊勢籠神社参道に、世界で活躍するメディア・アーティスト、梅田宏明とNONOTAKが「光のみち」・「光の海」を現出させた。また、境内の神門から参道を舞台に、NONOTAKによるライブパフォーマンスとmoshimossによる叙情的で追憶にふけるようなサウンドスケープにて、次々と折り重なる深淵のアンビエンスを拡げた。

梅田 宏明

インスタレーション 梅田 宏明

2002年より自身の振付作品がパリ・シャイヨー国立劇場など世界各地に招聘され、 これまでの公演先は世界40ヵ国/150都市以上に上る。 作品では振付、ダンスだけでなくサウンド・映像・照明デザインも手がけ、 テクノロジーアートや音楽の分野などでも多く上演されている。
身体的感覚にフォーカスしたインスタレーションも制作しており、 映像作品は2018年、21_21 DESIGN SIGHTの 「AUDIO ARCHITECTURE展」で展示されたほか、ダンス作品を元に 制作されたドーム型映像作品はドイツのFulldomeFestivalで受賞、 その他世界のフェスティバルで上映されている。
Photo : Shin Yamagata

梅田 宏明

インスタレーション & ライブパフォーマンス NONOTAK

イラストレーターの Noemi Schipferと建築家・ミュージシャンの Takami Nakamotoによるアートユニット。 2011 年パリで結成。
幾何学的な光に音楽をシンクロさせ、没入感のある夢のような環境を 生み出す作品を次々に発表し、結成後すぐにメディアアート界の新星として 世界中から注目を集める。2015年、TATE BRITAINで作品を発表。
日本では、六本木アートナイト2014での展示やMUTEK.JPへの出演、 2017 年、世界遺産「清水寺」にて奉納演奏を行った他、 ニュイ・ブランシュKYOTO 2018 では京都国立近代美術館で インスタレーションとライブパフォーマンスを行った。
また、作品はインターナショナルなブランドプロモーションに活用される 機会も多く、現在世界で最も勢いのあるメディアアートユニットである。

Moshimoss

ライブパフォーマンス Moshimoss

KosukeAnamizu名義でドイツのTraum Schallplattenや mule electronicからミニマルハウス・ダブ等の作品をリリース後、 moshimossとしての活動をスタートし、深く儚いサウンドスケープ作品を ワールドワイドにリリース。
精力的なライブ活動はしないが、過去には、FujiRock Festival、 EMAF TOKYO、Natural High 2015などのフェスにも出演。

作品シリーズ《JIKU》は場所に隠された軸線を光や音で表現するサイトスペシフィックな作品である。両側に存在する成相寺と智恩寺を結ぶことで、天橋立の起源を光の作品で表現した。天橋立には天沼矛で潮をかき混ぜ天浮橋ができたという天地に存在するイザナギとイザナミの神話などいくつかの言い伝えがある。天と地、成相寺と智恩寺の2つの物語を表現すべく、光での会話とそれぞれ2つの関係を表現した。

齋藤 精一

ライゾマティクス・アーキテクチャー ディレクター 齋藤 精一

1975年神奈川生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD) で学び、2000年からNYで活動を開始。
その後ArnellGroupにてクリエイティブ職に携わり、2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。その後フリーランスのクリエイターとして活躍後、2006年株式会社ライゾマティクス設立、2016年より Rhizomatiks Architecture を主宰。
建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。
2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター。現在、2018-19年グッドデザイン賞審査委員副委員長、2020年ドバイ万博クリエイティブアドバイザー。

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お問合せ

京都府文化スポーツ部文化芸術課

〒602-8570
 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
TEL:075-414-4279
Eメール:bungei@pref.kyoto.lg.jp

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